「何度書いてもマスからはみ出してしまう」「ノートのマスが小さすぎて、書くこと自体を嫌がる」——そんなお子さんの様子に、毎日ヤキモキしていませんか。書字につまずきがあるお子さんの保護者・支援者の方から、こうしたご相談をいただくことがとても多いんです。
実は書字に困難を抱える子にとって、市販のノートのマスは「小さすぎる」ことが多いのです。視覚認知の弱さや、手指の微細運動の発達がゆっくりな子は、小さなマスに文字を収めること自体に大きな負荷がかかります。「やる気がない」のではなく、書くという作業そのものが、私たち大人が想像する以上にしんどい作業になっているのです。
今回ご紹介する「1マスノート」は、12cm・10cm・8cmの3サイズの大きいマスを使った書字練習用のシートです。まずは大きなマスで「書けた!」という成功体験を積み、そこから段階的にマスを小さくしていく——そんなスモールステップ設計になっています。ひらがな・カタカナ・漢字の練習はもちろん、絵を描いたり、自由な発想で使っていただけます。
1マスノート プリント


1マスノートに取り組む前に知っておきたいこと

このプリントは、12cmマス・10cmマス・8cmマスの3枚で構成されています。一般的な学習帳のマスより大きく作られていて、書字に困難があるお子さんでもマスの中に文字を収めやすい設計になっています。1枚目の12cmマスから始めて、慣れてきたら10cm、8cmと段階的にマスを小さくしていく使い方がおすすめです。
「マスからはみ出る」「線が震える」「書くのを嫌がる」——こうした書字のつまずきは、お子さんの「やる気がない」せいではありません。視覚で見た形を手で再現するという作業は、目と手の協調(きょうちょう)を必要とする、実はとても複雑な処理なんです。発達性協調運動症(DCD:手や指を思った通りに動かすのが苦手な特性)や視覚認知の弱さがあるお子さんにとっては、特に大きな負担になります。
大人がボールペンで漢字練習帳の極小マスにきれいに書こうとする状況を、想像してみてください。集中力を総動員しないと書けないですよね。それと同じ負担を、まだ手指の発達が未熟な小さなお子さんに、毎日強いてしまっているのです。だからまずはマスを大きくして、「書けた」という成功体験を積ませてあげることが、何より大切になります。
声かけの際は、結果を指摘するのではなく、プロセスを支える言葉に変えてみてください。「もっとていねいに」「マスからはみ出さないで」と言われると、お子さんは「やっぱり自分はできない」と感じてしまいます。代わりに「最初の点、ここからスタートしてみよう」「ゆっくりでいいよ」と、行動の入り口を一緒に作ってあげる言葉が効果的です。
書き終えたあとは、「マスの中に入ったね!」「この線、まっすぐだね」と具体的に褒めることがポイントです。「上手だね」だけだと何が良かったのか伝わりませんが、具体的に伝えると、お子さんは自分の成功ポイントを認識できます。小さな「できた」を積み重ねていくことで、書くこと自体への抵抗感が少しずつほどけていきます。
紙のサポートに加えて、筆記具(ひっきぐ:鉛筆など書く道具)を見直すのも、とても効果的です。鉛筆が握りにくいお子さんには、正しい持ち方を自然にガイドしてくれる三角軸の鉛筆や、指の位置を固定するグリップが助けになります。道具を変えるだけで「書けない」が「書ける」に変わることは、本当によくあるんです。
もうひとつ、手元のブレが大きいお子さんには、紙が動かないように固定するクリップボードを敷いてあげるのもおすすめです。書いている最中に紙がずれてしまうと、それだけで集中が途切れてしまいます。土台が安定するだけで、驚くほど書きやすくなるお子さんも多いんです。
印刷するときは、プリンターの設定で「実際のサイズ」または「100%」を選んでください。「ページに合わせる」を選んでしまうとマスが縮小されてしまい、設計通りの大きさにならないのでご注意ください。せっかくの大きいマスのメリットが失われてしまいます。
8cmマスまで安定して書けるようになったら、市販の学習帳や、ちいさくいっぽ。のなぞり書きプリントへステップアップしていきましょう。焦らずゆっくり、お子さんのペースで進めていくのが、結局いちばんの近道になります。「書く」という行為に少しずつ自信を取り戻していけるよう、その第一歩をこのプリントが支えられたらうれしいです。
ダウンロード
あわせていっぽ:ノート
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FAQ
Q. 「ちいさくいっぽ。」のプリントってどんなかんじ?
ちいさくいっぽ。が目指していること、プリントの特徴についてはこちらをご覧ください。
Q. どうやって印刷する?
スマホからの印刷方法とネットプリントについてはこちらをご覧ください。
パソコンの場合はPDFファイルを開いて、そのまま印刷するか、データを保存してください。
Q. 商用利用はできる?
教室内の配布はOKです。ぜひ授業にお役立てください!
「ちいさくいっぽ。の」名前を消して再配布はNGです。
詳しくは免責事項をご確認ください。
Q. プリントのリクエストをしたい!
「このプリントの違うパターンがほしい」など、お気軽にリクエストください!
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