「時計の読み方、どこから教えればいいんだろう?」と悩んだことはありませんか。市販のドリルを開いたら長針・短針・目盛りが一度に出てきて、子どもも大人もパンクしてしまった、という話はよく聞きます。でも大丈夫。「みじかい はり だけ」に絞れば、今日から一歩ずつ進めます。
時計の文字盤には長針・短針・数字・目盛りとたくさんの情報が並んでいます。「どの針を見ればいいか」がわからないまま取り組もうとすると、情報処理が追いつかずにつまずいてしまいます。まずは見るべき場所を一つに絞ることが、スタートラインです。
このプリントは「ちょうど○じ」を読む練習に特化した、シンプルで使いやすい無料教材です。長針は12の位置に固定し、短針だけを読む問題が各ページ2問ずつ収録されています。ヒント文ありのページから始めて、少しずつ「足場」を外していく構成になっています。
なんじかな? プリント


なんじかな?プリントを使う前に知っておきたいこと

時計の読み方でつまずく子の多くは、「どの針を見ればいいかわからない」という状態に陥っています。文字盤の上には長針・短針・数字・目盛りとたくさんの情報が並んでいて、何に注目すべきかが瞬時に判断できないのです。これは「注意の選択」が苦手なADHD傾向の子だけでなく、情報量が増えると処理が追いつかなくなるタイプの子全般に起きやすいことです。間違えても意欲が落ちないよう、まず「見るべき針」を一つに絞ることが出発点になります。
このプリントでは短針をオレンジ色で強調し、長針をグレーで12の位置に固定しています。「みじかい はり どの すうじに とまってる?」という一言だけで問いかけられるので、支援者の声かけもシンプルに保てます。答えを急かさず、子どもが針の先を指でたどるのを待ってあげてください。「そこ!その数字!」と指差した瞬間に「そう、○じだね、読めた!」と即座に承認することが、次の問題への意欲につながります。
1枚目と5枚目には「みじかい はりは なんじ をあらわすよ」というヒント文と点線ガイドが入っています。2〜4枚目では点線だけが残り、6〜7枚目ではヒントが消えて問題のみになります。この「足場かけ→足場外し」の流れを壊さないよう、1枚目から順番に取り組むことをおすすめします。1日1〜2問でも十分です。毎日少しずつ取り組む中で「できた」の積み重ねが生まれます。
針の位置が数字と数字の間にあるように見えて迷ってしまうことがあります。そのときは「いちばん近い数字どっち?」と聞いてみてください。どちらか一方に必ず近いはずです。正確な角度を読もうとするより、「近い数字に向いている」という感覚を育てることが、この段階では大切です。
視覚的な整理が難しい子には、アナログ時計の模型や知育時計を使って「短針だけ動かして確認する」という手順が有効です。紙のプリントと立体の時計を交互に使うことで、針の動きと数字の対応が体感として定着しやすくなります。
また、今回は4枚目がブランクページになっており、短針だけを書き込んで出題用として使えます。大人が「○じにしてみたよ、読める?」と書いて渡すだけで、何度でも問題を作り直せます。子どもが読んで答えたあと、「じゃあ今度は自分で書いてみる?」と逆出題に誘うと、理解がぐっと深まります。
「時計が読めた」という小さな成功体験が積み重なると、子どもの自信につながっていきます。焦らず、一問一問を丁寧に。このプリントが、そのための小さな一歩になれれば嬉しいです。
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