「何度教えても、小さい『やゆよ』が大きいまま」「『きよ』と『きょ』が同じに見えてしまう」。
小学一年生で最初につまずきやすいのが、この拗音(ようおん)です。
見た目は小さいのに、読み方は大きく変わるので、ややこしいですよね。
この間違いは、努力不足ではありません。
耳で聞いた音を「き・ょ」と分ける力(音韻意識)と、それを文字の大きさの差として書き分ける力の、二つが同時に必要になるからです。
どちらかが育ちきる前だと、読みでも書きでも引っかかりやすくなります。
このページでは、拗音のプリントを「見分ける」「大きさをそろえて書く」「文の中で直す」の3ステップにまとめました。
全8枚、1枚あたり5分ほどです。
今のお子さんに合うステップから、1日1枚ずつ取り組んでみてください。
ちいさい やゆよ(拗音) プリント
ステップ1:なぞって、見分ける(2枚)
なぞって書いて大きさを確かめ、拗音を見分けて◯で選ぶ、2段階のつくりです。A4は2問、A5は1問ずつにして負担を軽くしています。


ステップ2:大きさをそろえて書く(3枚)
色ガイドとマス目の制限で、「どこに」「どのくらいの大きさで」書くのかが目で見て分かるようにしたプリントです。書き分けが安定してきたら、次のステップへ進んでみてください。


ステップ3:文の中で見つけて直す(3枚)
5語から◯つけ、正しい大きさで清書、そして文の直しを3文と、段階が分かれています。きゃべつ・しょうゆ・ぎゅうにゅうなど身近な言葉を使うので、意味とつなげながら読み書きが進みます。


拗音(小さいやゆよ)の練習を始める前に知っておきたいこと

今回のプリントは、3つのステップに分かれています。ステップ1は「なぞって、見分ける」。
ステップ2は「大きさをそろえて書く」。
ステップ3は「文の中で見つけて直す」。
同じ拗音でも、必要な力が少しずつ変わっていきます。
小さい「やゆよ」は、専門用語で「拗音(ようおん)」と呼ばれます。
この文字を身につけるには、耳で聞いた音を「き・ょ」と分解する力と、それを「大きさの差」として書き表す力の、2つが必要になります。
どちらか一方だけでは、なかなか安定しません。
注意を向け続けることが苦手なお子さん(ADHD傾向のあるお子さん)は、マス全体のバランスを考える前に書き始めてしまうことがあります。
また、目で見た情報が得意なお子さん(ASD傾向・視覚優位のお子さん)は、お手本の文字サイズの差が小さいと、それを「ただの誤差」と受け取ってしまうこともあります。
ふざけているのではなく、脳の認知特性によって「見え方・感じ方」が違うのだと理解することが、支援の第一歩になります。
そう考えると、「小さく書いて!」という指示は、子どもにとって抽象的すぎることが分かります。
かわりに、場所とイメージを直接つなぐ声かけが効きます。
「この小さい『ょ』は、端っこの部屋に隠れている妖精さんだよ」「大きい『よ』は太陽、小さい『ょ』はお月様。場所が違うね」。
こんなふうに伝えると、ぐっと分かりやすくなります。
ほめるときも同じです。「きれいに書けたね」よりも、「右下の部屋にピッタリ入ったね! 場所が完璧!」と具体的に伝えるほうが、定着が早くなります。
読み上げは大人がリズムよく付き添って、最後だけお子さんに復唱を任せるのがコツです。
読むときの見分けが難しい場合は、今読むところだけが見えるようにする下敷きが役に立ちます。
文字の量が視界から減るだけで、拗音に気づきやすくなることがあります。
書くときに「ゃゅょ」が大きくなってしまう場合は、マスの大きいノートを併用してみてください。
真っ白なマスに書くよりも、「ここは小さい文字の場所だよ」という境界線があるほうが、手が動きやすくなります。
こうした視覚的な手掛かりは、ずっと使い続けるものではありません。
少しずつ減らしていくことが、自分の力で書けるようになる近道です。
慣れてきたら、色ガイドを外す、下敷きを外す、と1つずつ引いてみてください。
まずはA5で1日1ページ、約5分から。
「声に出す → ◯をつける → 清書」の順に付き合ってあげてください。
ステップ3の文の直しが難しいときは、間違っている文字に◯がつけられたらそれでOKにして構いません。
小さな文字から、大きな自信を育てていきましょう。
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あわせていっぽ:拗音
今回のプリントとあわせて取り組んでみましょう!







