「一」「二」「三」まではスラスラ書けたのに、「四」で鉛筆が止まってしまう。
カレンダーの「八日」を「はちにち」と読んでしまう。
何度教えても、次の日にはまっさらに戻っている——。
そんな場面に、そっとため息をついたことはありませんか。
でもそれは、覚える気がないからでも、集中力が足りないからでもありません。
漢数字は「形」「読み」「日にちの言い方」という三つの情報を、同時に頭のなかで扱う必要がある単元です。
1年生にとっては、思っている以上に負荷の高い学習になります。
このプリントは、一〜十の漢数字と、一日〜十日の読み方を「なぞる→線でむすぶ」の2ステップだけで練習できるようにしました。
1枚5分、書く量は最小限です。「一〜四」「五〜八」「九・十」の3ステップに分かれているので、今日やる分だけ印刷して、残りは次の日にまわしていただいてかまいません。
かんすうじと ひにち プリント


漢数字と日にちの練習の前に知っておきたいこと

このプリントは「一〜四」「五〜八」「九・十」の3ステップに分かれています。
上半分がなぞり書き、下半分が線むすびという同じ並びで統一しました。
ページをめくるたびにやり方が変わらないので、「今日は何をするんだっけ」と迷わずに始められます。
なぞり書きでは、漢数字の形を手で確かめます。
そのあとの線むすびで、その漢字と日にちの読みをつなげます。
書いて覚える段階と、選んで答える段階を分けてあるので、書くことが苦手なお子さんでも最後までたどり着けます。答え合わせ用の解答も一緒に入れてありますので、丸つけはお子さん自身にお願いしてもかまいません。
「四」でつまずく子が多いのには、はっきりした理由があります。
ひらがなは一つの文字に一つの音が対応しますが、漢数字はそうではありません。
「四」というたった一つの形に、「し」「よん」「よ(っか)」という複数の読みがぶら下がっているからです。
しかも日にちになると、「四日(よっか)」「八日(ようか)」「十日(とおか)」と、規則から外れた読みが次々に出てきます。
ここで力を発揮するのがワーキングメモリ(頭のなかで情報を一時的に置いておく働き)ですが、この働きに負荷がかかりやすいお子さんは、鉛筆を動かすことに力を使った時点で、直前に聞いた読みが抜け落ちてしまいます。
つまり「覚えていない」のではなく、書く作業と覚える作業を同時にできないだけなのです。
だからこそ、まず書く負担そのものを減らしてあげると、驚くほどスムーズになることがあります。
声かけも、間違いを指摘するより「どこまで合っていたか」を先に伝えるのがコツです。
「さっき言ったでしょ」は、子どもの頭のなかには「またできなかった」という記憶としてしか残りません。
たとえば、こんな言い方はいかがでしょうか。
「おしい! 形はバッチリ合ってるよ。読み方だけ、もう一回いってみよう」
「四は“よん”のときと“よっか”のときがあるんだよね。ややこしいよね、大人でも間違えるよ」
「今日は八日だね。カレンダーの八、指でさわってみて」
鉛筆を握りしめて手が疲れてしまうタイプのお子さんには、正しい持ち方を自然に誘導してくれる補助具を使うのもひとつの方法です。手の力みが減るだけで、そのぶん読みを覚えることに頭を使えるようになります。
もうひとつ、先ほどの「カレンダーの八、指でさわってみて」という声かけが大きなポイントです。漢数字と日にちは、紙の上だけで完結させず、生活のなかの実物とつなげると定着が段違いに早くなります。数字が大きく表示される万年カレンダーを机の横やリビングに置いて、毎朝いっしょに今日の日付を指さすだけでも、プリント1枚分に近い経験になります。
進め方は「一〜四」→「五〜八」→「九・十」の順がおすすめです。前のステップの読みがあいまいなまま次に進むと、混ざってしまうことがあります。1日1枚、5分で十分です。
今日できなかったことが、来週にはできるようになっていることもあります。焦らず、お子さんのペースで進めてみてください。
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今回のプリントとあわせて取り組んでみましょう!


